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証書印刷

卒業証書ではどのような用紙が使われる?

 卒業証書の用紙には、どのような紙が使われていると思いますか?

 改めて考えてみると、多くの方がピンとこないと思います。この記事では証書用紙についてご紹介させて頂きます。

卒業証書ではどのような用紙が使われる?

目次

  • ポイント①: 紙の厚さ
  • ポイント②: 紙の色
  • ポイント③: 紙の種類
  • 最後に

ポイント①:紙の厚さ

 証書用紙には【四六判で連量180kg~220kg】程度の厚みの用紙が使われることが多いです。

 紙の厚さは製紙業界の慣例で、連量(カットする前の大きな紙を、1000枚重ねた時の重さ)で表現するのが一般的です。そのため単位がmm(長さ)ではなく、kg(重さ)になります。四六判=788×1091mmの紙を1000枚重ねた際に、180kg~220kgになる厚さを指します。

 180~220kgは、一般的には【ハガキ】【名刺】などに用いられている厚さです。証書用紙は薄すぎるとペラペラで安っぽい印象になってしまい、逆に厚すぎると印刷機を通らなくなってしまうので、このくらいの厚みが一般的です。アスフィールでもこの範囲の用紙を使用しています。

ポイント②:紙の色

 地域によって若干の差がありますが、【クリーム色】に近い紙を使用している学校様が多いです。アスフィールにご注文いただいている学校様の場合、6割以上の学校様がクリーム色の紙を使用しています。

 その他には真っ白の紙を使用したり、クリーム色より濃い色味の紙を使用したりする学校様もいらっしゃいます。色については法令等で定めがあるものではないので、お好みでどのような色の紙を使っていただいても大丈夫です。ただ、特殊な色の紙は流通量が少なく、その分高価になることが多いので、ご検討の際はご注意ください。一般的な色の紙の方がコストは抑えやすい傾向があります。

ポイント③:紙の種類

■洋紙(上質紙等)

 通常のコピー用紙等と同じ方法で、工業的に大量生産された用紙です。その中でも厚めのものが賞状用紙として使用されています。

 工業製品の為、伝統的な製法の紙と比べて安価で、色や品質のブレが出にくいという長所があります。もちろんコピー用紙のように薄い紙を使用してしまうと味気ない証書になってしまいますが、厚み・色・種類などを選べば十分に風格のある証書を作ることが可能です。

 アスフィールで推奨している証書用紙も、卒業証書にふさわしい厚み・品質の洋紙です。色は【クリーム】【ホワイト】【ライトイエロー】の3色がございます。

・アスフィールの卒業証書印刷商品ページはこちら

■局紙

 伝統的な製法で作られた、すかしのない賞状用紙です。

「局紙」という名前の由来は、かつての大蔵省印刷「局」から来ています。明治時代の初期に紙幣を印刷する為に、印刷のしやすさと耐久性を兼ね備えた紙が求められました。そこで当時の大蔵省印刷局が、越前地域の和紙職人に依頼して開発したのが「局紙」になります。紙幣の他、かつては株券などにも使用されていました。現在も賞状用の紙として、伝統的な製法で作られています。

 当時としては最先端の技術で、製造時に表面に圧力をかけて滑らかにすることで印刷しやすい状態にしています。裏面には圧力がかかっていないので、和紙のように少しザラザラした手触りになります。

 アスフィールでは、1枚当たり+30円のオプションでご用意可能です。

■すかし用紙

 局紙に「すかし」を入れたものになります。

 元々は偽造等の防止のために、紙にすかし模様を入れたことに由来します。現在も紙幣、株券、証明書などに使われています。すかしの柄には校章や学校名を入れることが多いです。

 オーダーメイドで製造するため、一般的な紙と比べて高価になります。また、製造には2~3カ月かかりますので、お早目のご準備が必要です。さらに、500枚未満の少数だと製造ができないという点にも注意が必要です。

 アスフィールでもすかし用紙のご用意が可能です。枚数とサイズで価格が変わりますので、必要な場合はお問合せ下さい。

■手漉き和紙

 最も伝統的な方法で作られた和紙です。

 職人が1枚1枚手作業で作成するため、和紙特有の風合いがしっかりと出る点が魅力です。ただし手作業で作るため、製造に時間がかかり、費用も高くなる傾向があります。また、製法や原料によっては印刷機での印刷ができない場合があります。

 かつては全国各地で和紙の製造が行われておりました。現在でも和紙の生産が盛んな地域では、地元の和紙をつかって卒業証書を用意している学校様もございます。

※【ご注意】局紙・すかし用紙については、昔ながらの製法で作成する為、用紙の色のムラや、原料由来の混入物(繊維や黒い点)などが出ることがあります。事前に検品をしてひどいものは除外しますが、軽微なものは良品とさせていただきますのでご了承ください。
 それでももし品質がご心配な場合は、弊社推奨の証書用紙をお選びいただく方がオススメです。

最後に

 卒業証書に使われる紙について説明させていただきました。様々な種類の紙がありますが、基本的には法令等で厳密に決まったものではございませんので、各学校様のご判断で選んでいただけるものです。

 アスフィールでは、国公立大学様をはじめ全国の多くの学校様に卒業証書を納品しております。各学校様のご予算に合わせて、卒業証書として恥ずかしくない用紙をご用意させていただきますので、お気軽にご相談いただけますと幸いです。